ted's flava of sounds

最近はほぼNative Instruments関連のブログです・・・

【Ableton Live】制作初心者にとって可能性が広がる「Remix」について改めて考えてみる

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前回、Ableton Push 2に関する記事の中で、操作マニュアルの理解の難しさや操作習得の一助となる動画解説のことについて簡単に触れました。

Ableton Push 2については発売からあまり時間が経過していないこともありますが、それでも海外から発信されるレビュー動画はそれなりに増え続けており、一方、日本国内ではほんの数えられる程度のものしか有用な情報は得られない状況です。Push 2を例に取るまでもなく、DTMにおけるハードウェアに限って言えばこの辺りの環境がもっと整ってくればユーザー層及び市場の拡大が生じてくるような気がします。

 

先日、Youtubeの中で偶然に面白い動画を発見しました。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

Earth,Wind&Fireの名高きクラシック「Brazilian Rhyme」のイントロ部分を取り込み(サンプリング)、D'n’B風のビートを合わせて壮絶な現代的Remixを構築している様子です。この動画では更に「音を太くする」という名目でコンプやEQ処理の他にドラムパーツの音色(キック、スネア、ハット)をレイヤーで重ね、音の隙間を丁寧に埋めていく作業が行われており、単純なようで非常に緻密なワークフロウが軽快な「分かりやすさ」で解説されています。

「サンプリング」や「Remix」について何をいまさら・・・ではなく、ここで言いたいのはこの「分かりやすさ」なんです。勿論、これは冒頭で述べた「ハードウェア」に関する解説動画とはベクトルが異なるものなんですが、個人的主観で感じたことは、動画閲覧者を思わず引き込む要素、何気にその濃度に満ちているという点で、評価、歓迎すべきものだということ。あくまで「主観」です。使われてる素材がE,W&Fであるという私自身の趣味嗜好の側面を除いたとしても、思わず見入ってしまった動画は久しぶりでした。

ただそれだけのことですが、要はこのような日本語解説動画が量産されればいいのにな・・・という希望的観測、理想の話。また初心者にとっても有り難い話。

断っておくならば、他にも様々な日本語動画はあるし、いずれも良く出来たもの。私はどの動画もリスペクトしています。

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 で、この「Remix」という作業の面白い所は、音楽を「1から作る」のではなく、既存の音源(楽曲、ループ、単発音など)を織り交ぜ、重ねながら自身のオリジナルトラックに「形を変える」作業。

私も未だにそうですが、DTM初心者だとビートの打ち込みは出来ても、希薄な音楽理論だけだとその後のウワものの構築で行き詰まってしまいます。いわゆるスケールやコード進行の論理学の部分。苦労してやっと作ったにも関わらず、その後に作るメロディがどれも似たようなものばかり・・・。その部分に面白味を見出せなくなってしまう・・・。これはよく指摘されることです。

反面、述べた通り「Remix」という作業は、初心者にとって困惑しがちなメロディラインのフレーズをあらかじめ持った既成の楽曲を「弄る」ということなのでそこに一切の音楽理論を必要とせず、素材を選ぶセンスとか、Remix作業に使用するDAWの構造を完璧に把握すること、あとシーケンサー上で制作中の音を聴きながら音の隙間や小節間に様々な音色を差し込み、或いは切り抜いたりしていく作業も発生するだろうから、それ相応のリズム感(ジャンル特化型は尚可)も必要でしょう。

あ、あとエフェクト(EQ、コンプ、リバーブなど諸々・・・)の知識も重要ですか。

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 また、「Remix」には制作者の個性が色濃く反映されるため、音の選び方は勿論、トラック構成のアイデアが決め手になりますし、その辺りはとにかく自由自在なわけであって、「1からの作曲」において音楽理論で悩むよりも「この曲をどう料理してやろうか」ということに神経を注ぐ「Remix」の方がより前向きなように感じられる面もあります。

先に紹介したYoutubeの動画のRemixは、観る者にやる気(Remix)を起こさせる独特の雰囲気があり、何よりもBrazilian Rhymeの爽快なメロディと先鋭的なビートががっちり融合していて最高にカッコ良い!ということで是非参考にすべき「マニュアル」だと思います。Youtubeやその他の動画サイトでも似たようなRemix解説はあると思いますが、これは私が知る限りでの「おすすめ」になります。

 そして、こういう「Remix」となるとやはりDAWは【Ableton Live】が最適でしょう。

セッションビューよりむしろダイレクトで編集が可能となるアレンジメントビューでの作業効率が抜群なのでおすすめです。

私自身はAbleton Push 2を導入したばかりですが、Remix作業におけるこのハードウェアの挙動がいかなるものかも試したいと思います。そもそもの購入動機の決め手が「サンプリングとSimplerの活用」でもあったので、この機能がRemix作業の中でどの位有用なのか。ただ、Push 2の性能上、おそらく使いところはごく僅かに限られるとは思いますが(ほとんど使えない可能性が濃い)。

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最後に、Remixを行う上で活用したい音の「素材」について。

まず基本となる既成楽曲。これはもう自分の好きなもの、何でもいいと思います。

そしてその曲に被せていくドラムのループや単発音、効果音など、これらはネット上で無償配布されているものや、「Sonicwire」のような有料音源配信サイト等から無数にダウンロード出来ます。

sonicwire.com

音のファイルデータはwav.やaiff.が中心ですが、MIDIデータも存在するので自分の好きな音色で鳴らすことも可能となり非常に面白いと思います。また各ジャンル毎の「サンプルパック」という形で、勿論試聴も可能なので、本気で追求しようとすると時間が経つのも忘れるほど、素材選びに没頭出来ます。Remixはこうした音の「素材」が重要なのでこの部分に時間をかけることが重要となります。

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このSonicwireの他に、個人的なおすすめが「MusicRadar」(Sampleradar)。

www.musicradar.com

以前このブログでも記事にしましたが、このサイトでは膨大な数の素材がすべて「無料」、しかも音が良い!ということで猛烈におすすめです。

 

www.youtube.com

それにしてもE,W,&F/Brazilian Rhymeは最高です。

自分もこのLong VersionでRemixしてみたくなりました。