ted's flava of sounds

最近はほぼNative Instruments関連のブログです・・・

Legend Of 90's R&B 【Teddy Riley】の壮絶なお仕事Ver.2.0 MID~SLOW編

 

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Teddy Riley渾身のプロデュース&リミックスワーク特集、第2回の今回はミディアム~スロウ系に焦点を当て、個人的に最もおすすめしたい傑作トラックをご紹介します。

 

ted-di28.hatenablog.com

 

前回の「New Jack Swing」編の記事を書いた後で反省した点なんですが、「ベスト10」のランキング形式にするのはまずかったと言うか、どれも正直No.1でどれもはずせないってことになるんですよね。なので今回はおすすめトラックをひたすら「羅列」することにしました。

※以下に掲載しているYoutube動画は一部スマホでは閲覧出来ないものもありますのでご了承下さい。PCからは問題なく閲覧可能です。

 

Guy / Piece Of My Love<1988>

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Teddy Riley初期作品の中で最も印象深き傑作スロウ。

豪傑歌野郎Aaron Hallが歌いだした時点で勝負あり!Aaronの艶のあるしなやかな、且つ強靭なヴォーカルはいつ聴いても鳥肌モノ。Teddyのサウンドには彼の「喉」が不可欠なんだと実感させてくれる。

 

Zan / Want To Be With You<1989>

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盟友Gene Griffinとコンビで活動していた時期に、Zanのアルバムでアレンジとミックスを担当。そのアルバムで特に異彩を放っていたのがこの曲。

音の鳴りがまんまTeddyであり、この贅沢な音使いは至福の時へ誘ってくれること間違いなし。1993年に制作されたBobby Brown & Whitney HoustonSomething In Common」と酷似したメロディ展開も微笑ましい。

 

◆Tony Thompson / I Wanna Love Like That<1995>

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Babyfaceが書き下ろしたこの傑作ミディアムのRemix及びキーボード&ドラムプラミングで参加。さすがにTeddy、全てのサウンドが緻密に組み込まれており、微妙な音の隙間の活かし方が天才的!このビートは、当時Teddy以外に作り得なかった極上の鳴りを醸し出している。

◆Blackstreet/ Before I Let You Go<1994>

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Teddy率いるBlackstreetの1stは個人的に生涯No.1のR&Bアルバム。

この完成度は途轍もなく、1994年当時タワーレコードで試聴した際にブッ飛ばされたことを今でも鮮明に記憶している。

前半アップ、後半スロウという構成の本アルバム、比率的にはメロウ路線に傾倒していた感がある中、この曲は飛びぬけて素晴らしい。

Teddyのドライなヴォコーダーから始まり、Dave Hollisterの貫禄のヴォーカルが牽引する、ひたすらに甘く熱い鬼傑作スロウ。極上のサウンドはここに極まった。

 

◆Blackstreet / Joy<1994>

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同じくBlackstreetの1stから、「Bafore I Let You Go」と並び傑作の誉高き必聴スロウ。

「音に包まれる」とはまさにこのこと。美しいコーラスワーク。時が止まるかのような錯覚さえ感じさせる鋼鉄のドリーミースロウ!「Check One、Check Two・・・」のTeddyが超イカす。

この音は何なんだ!?とは、当時ヘッドホンのヴォリュームを上げて必死に聴き入っていた時の感想。Teddyの壮絶な仕事とはまさにこのこと。

 

Mary J.Blige / My Love (Remix) <1995>

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90's中期に乱発されたTeddyのヴォコーダー攻めが頂点を極めたMary J.の強力トラック!極端に強調された乾いたスネアが否応なく鼓膜にヴァイブスを注入し、Teddyの専売特許とも言えるゴージャスなウワものが聴き手の魂を捉えて離さない。この「リラックス感」はハンパなし。

Heavy D.が相変わらずの軽快なラップで参加。

 

Mary J.Blige / My Love (T.R. & Mary Mix) <1995>

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そしてこちらは「My Love (Remix)」のイントロ部分のループにアレンジ(要はイントロの長尺バージョン!)を加え、Teddyの粘着ヴォコーダーとMary J.のヴォーカルだけで構成された奇跡のレアRemix!没入感この上なし。

当時は高値で取引されていたオークション市場で苦労した末にゲットし歓喜したのを思い出す。

この曲も然り、「ヘッドホンリスニング」(出来ればモニタリング用)は必須であり、Teddyサウンドの驚くべき中身が味わえる。

私が使用している定番ヘッドホン「SONY MDR-CD900ST」だと音の細部が聴こえ、この曲がいかに複雑な構成になっているかが確認出来る。とても真似の出来る技ではない。

 

SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST

SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST

 

 

◆Taral / How Can I Get Over You <1997>

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Tammy Lucasと並んで個人的に好きな女性ヴォーカリストの一人、Taral Hicksの1stアルバムから、90's後期のTeddy関連スロウでダントツNo.1推ししたいのがこれ。

クレジット名義上、Teddyがプロデュースしたのはアルバム冒頭①の「Anyway」だけで、他の曲はNew Jack Swing ProductionsのChad HugoやSprague Williams等が制作で名を連ねているが、この「How Can I Get Over You」ではTeddyのアレンジが加えられていることは明らか。(実際何かの文献で確認した記憶あり)

つまり完成度がモノ凄いということ。「イントロで秒殺」、その最たる代表例である。

Taral自身は残念ながらこの1枚の優秀なアルバムだけを残してシーンから去ってしまった・・・。今これ聴くと涙もの。

 

◆Men Of Vizion / Show You The Way To Go <1996>

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結論から言ってしまうと、このグループは素晴らしい。

この中にTeddyが入って新生Blackstreetを結成してほしいと願ったのは紛れもない過去の事実。Men Of Vizionの歴史的名盤とも言えるこの1stアルバムの全曲でTeddyが制作に関与しており、中でもJackson Familyの間で長きに渡り歌い継がれているこの名曲のカヴァーが凄すぎる!Teddyの手に掛かればこうなるのね・・・みたいな。

耳に突き刺さるような強烈なスネアの間を行き交う美麗なウワものがたまらなく、Spanky Williamsのいなたさの残るヴォーカルもまた心地よい。

終始、Teddy Rileyの色で染められた超傑作であることは間違いない。

 

◆Men Of Vizion / That's Alright<1996>

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本稿冒頭で「ベスト10」のランキングは付けられないと書いたにも関わらず、あえてTeddy作のスロウの中で「No.1」を挙げろと言われたらこの曲しかない。

「Show You The Way To Go」と並び、1st「Personal」の中で飛び抜けた完成度を持つこの劇的スロウは素晴らしすぎる。これを平然と聴いていられるTeddyファンはいるのか?ってくらいのもの。壮絶で甘すぎるメロウネスの極致。

Men Of Vizionは素晴らしいと書いたのは、この傑作1stに続く2nd「MOV」(1999)が更に輪をかけて熱いR&Bヴォーカルアルバムになっていたこと。これに関しては近日「第5回 90's R&B Ultimate Mellow」で紹介予定。

 

◆Dave Hollister/ Spend The Night<2014>

2000年代に入り、時代の流れからTeddyサウンドが衰退しきってしまった中、2014年に突如発表された、【Voice Of Blackstreet】Dave Hollisterの新曲。しかもRemixed By Teddy Rileyのクレジット・・・!

冒頭からTeddy往年のヴォコーダーが炸裂し、耳に入ってくる全ての音が90'sのあのBlackstreetサウンド!やはりTeddyにはまだこういう音が作れるんだ、と大いに歓喜させてくれた傑作トラック。

Teddy Riley完全復活がやたらと期待される。

 

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ということで今回も大雑把でしたが、Teddy Rileyのおすすめトラック(スロウ編)を紹介しました。

Teddy Riley関連作品についてはまだまだおすすめの曲が盛りだくさんですが、前回、そして今回の2度に渡ってお伝えしたものが、個人的に深い思い入れがあるものとなります。

Guy、Blackstreetを基本とし、Teddy Rileyという男は常に「誰も追いつけない」レベルのサウンドを創造することに注力していました。唯一無二という言葉がありますがTeddyの音はまさにそれです。

近年のR&Bは残念ながらどれも同じような曲ばかり、しかも「R&B」と言えるのか?と疑ってしまう「ダンスミュージック」と化してしまいました。骨のある黒さと熱さ、そして甘さを感じさせてくれる90's R&Bのリバイバルが到来する日を心待ちにしています。そしてその時にまたTeddy RileyのBrand Newなサウンドを聴くことが出来ると確信しています。