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最近はほぼNative Instruments関連のブログです・・・

Legend Of 90's R&B 【Teddy Riley】の壮絶なお仕事Ver.1.0 New Jack Swing!

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気の向くままに執筆&掲載している「90's R&B」おすすめシリーズ。

これまで全4回に渡って、主にメロウなSLOW JAMに焦点を当てたり、Jam & Lewisという偉大なプロデューサーコンビの紹介をしたりしてきましたが、今回はいよいよ大本命の「Teddy Riley」特集です。

彼の音楽に出会わなければ、おそらくR&Bに深く傾倒することは有り得なかった、と言っても過言ではない、自分にとって様々な影響を受けたまさしく神の存在です。

Teddyのサウンドにハマってしまった全国のTeddyフリークの方であれば分かると思いますが、基本的にTeddyのサウンドには中毒性があるので、彼がプロデュース&リミックスを手掛けた楽曲は全て制覇したくなる欲求に駆られるわけで。90'sはとにかく聴きまくりました。そのために要する出費はもちろん「厭わず」です。それはもはや「狂信的」と言ってもいいレベルで。

リスナーが<R&B>というカテゴリーに要求する細かい音作り、メロディラインであったり、打ち込みの質であったり、果ては「ノリ」の根本的な要素となるリズム構築であったり・・・。Teddyはそれら全てを、他のトラックメーカーの作り出す音とは明らかに一線を画す驚異的なサウンドでもって、常に斬新な数々の傑作を世に送り出して来ました。

そして、Teddyの代名詞である「New Jack Swing」がいかに壮大で革命的なムーブメントであったか、それは現行R&B、HIP HOPのいかなる潮流とも比較にならないほど強烈な「事件」だったのです。

 

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 Teddy Rileyが何者なのか、New Jack Swingとは何か、その全てを語ろうとすると、思い入れのせいもあってかなり長くなってしまうのでそれは割愛します。要は90’sのR&Bシーンを席巻したダンスミュージックとしての機能性を持った画期的なサウンドを総称して「New Jack Swing」と呼び、それを生み出したのが他ならぬ本稿の主役、帝王Teddy Rileyであるということ。

 

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 さて、90’s初期の段階から、New Jack SwingはTeddyサウンドの模倣とも言える、他のプロデューサーによる膨大な量の曲が量産され、これに嫌気が差したのか、Teddyは自身のプロジェクトである「Blackstreet」の1stにおいて更に別次元のスタイルを提示し他を圧倒します。Teddyは自ら当時のBlackstreetのサウンドを「Heavy R&B」と言ってたようですが、業界を取り巻く「Teddy Rileyの作る音=New Jack Swing」という定説(?)に変わりは無かった訳で、今回New Jack Swingの「本家」Teddy Rileyの手による究極の傑作トラックを私自身の「生涯ベスト10」という形式で紹介したいと思いますが、一辺倒で終わらないTeddyサウンドの醍醐味がお分かり頂ける内容かと思います。

 

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ちなみに、プロデュースワークとリミックスワークを別々に挙げる予定でしたが、時間と執筆ボリュームの都合上、すべてまとめた「ベスト10」になっています。

 

既に長くなっているのでボチボチいきますか。まずは「第10位」から。

 

【No.10】Father / 69 (Album Version)<1993>

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Teddy Rileyが最もブッ飛んでいた時代のFatherのアルバム「Sex Is Law」(1993)からのシングル。

曲のタイトルがエゲつないならサウンドの方も輪をかけて強烈にエグい!Kool&The Gang / Jungle Boogieを下敷きにし、フックとリフにはCreative Source / Who Is He And What Is He To Youをサンプリング。素材の良さを生かしながらもこれらを取り囲むインストゥルメントの壮絶なせめぎ合い!鳴ってる打楽器のリムと金属音を掛け合わせたような音の中毒性の高さ。トラックの構成云々というよりもこのイカレた「音」を生み出したTeddyこそ、恐るべし。

 

【No.9】Keith Sweat / I Want Her (LP Version) <1987>

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久々に聴いても鳥肌が立つ。

Keith Sweatの名を一気に知らしめたこれぞNew Jack Swing創生期における衝撃。

初めて聴く斬新なリズムパターンと派手に鳴り響くオーケストラヒットの連打が心地よく、イントロから引き込まれる強力な訴求力を兼ね備えた贅沢な1曲。Teddyの原点。

同時期のJohnny Kemp / Just Got Paidと双璧を成す、New Jack Swingの基本中の基本と言える。

 

【No.8】Nayobe / I'll Be Around (LP Version)<1990>

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Teddyサウンドの特徴でもあるビートの「跳ね」感が最も美しく聴こえる90’s初期の隠れた傑作!この疾走感と万人受けしそうなメロディラインを前にして他のNew Jack Swingが霞んで聴こえるほど贅沢な響きに満ちた1曲。Nayobeの艶深いヴォーカルも当時のR&Bファンから高い評価を受け、Teddyサウンドとの相性の良さをまざまざと見せ付けた。Great!

 

【No.7】R.Kelly / Summer Bunnies (Loverman's Picnic Extended Mix)<1993>

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1993年作。やはりこの年。Teddyのこの年の音はレベルが違う。

プロの耳をもってして、一体幾つの音が鳴ってるのか、その解析すら困難と言わしめた圧倒的なサウンドプロダクション、これこそまさにバキバキな音圧地獄。

現在ではすっかり落ち着いたR.Kellyが最も輝いていた時期の、Teddy Rileyとの完璧なコンビネーションが冴えまくった奇跡のRemix!

 

【No.6】Eternal / Stay (Teddy Riley Remix)<1993>

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これまた1993年作!

当時絶大な人気を誇った4人組女性コーラスユニット、Eternalの大ヒット曲をTeddyが爽快にRemix。ここでのスネア使いもまたTeddy特有の乾いた響きと破壊力を携えており、ウワモノPadとの絶妙なバランスが、ヘッドホン越しの鼓膜に心地よい刺激を与える。Teddyのサウンドが美メロとの相性も抜群であると再認識出来る素晴らしいRemix。

 

【No.5】Teddy Riley feat.Tammy Lucas / Is It Good To You <1992>

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今尚R&B(New Jack Swing)クラシックスとして語り継がれる伝説の名曲。

まさにTeddyの代表曲でもあり、この極上のサウンドとメロディラインはいつ聴いても感動を覚える。図太いキックに絡む跳ねまくったスネアの爽快感と美麗の極致を這うウワモノ、そして何よりもTammy Lucasの透明感溢れるヴォーカル。非の打ちどころのない大傑作である。

 

【No.4】Blackgirl / 90's Girl (Encore Extended Alternative Remix)<1994>

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ヘッドホンでの爆音リスニング推奨!

Remixの名の通り、ベースになっているのはCheryl Lynn / Encoreであるが、原曲のベースラインを更に強化し、ビートにはノイズエフェクト処理を施した破壊力満点のトラックが、鼓膜を突き抜け脳ミソまでぶっ飛ばす勢いで迫りくるヤバすぎる1曲。

この曲には長めのビートから始まる別のRemixも存在するが、そちらは更に即死級の出来となっているので一聴をおすすめ。とにかく凄すぎる・・・。

 

【No.3】SWV / Right Here (Human Nature Demolition 12”)<1993>

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Michael Jackson亡き今、この偉大なRemixの存在感が一段と強くなっている。

このRemixプロダクションを創造したTeddy Rileyという男の才能の高さには本当に恐れ入る。もはやこの曲に関しては説明不要。間違いなく歴史的傑作と呼ぶに相応しい。

 

【No.2】Guy / Groove Me (Extended Version)<1988>

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約30年前の曲とは思えないこのカッコ良さ!

私自身のNew Jack Swingのこれこそ真の原点であり、Teddy Rileyの才能が凝縮された奇跡の1曲。初めて聴いた時の衝撃は何にも替え難く、その衝撃と感動は今尚消えることがない。Teddyのサウンドを語る前に、Aaron Hallの強靭且つ豪快なヴォーカルがあってこそのこの完成度。

タイトル通り、R&Bが持つ「Groove」の本質はこの曲に有り。右に出るもの一切なしと言い切りたい。

 

【No.1】Heavy D.& The Boyz / Is It Good To You <1992>

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そしてこれが私のNo.1。

1位競合は幾つか候補があり、「Guy / Teddy's Jam」「Hi-Five / I Like The Way(The Kissing Game)」「SWV / I'm So Into You (Teddy's Extended Mix)」等で悩んだが、やはりこのHeavy D.は外せない。

本曲はNo.5にランクしたTammy Lucasヴァージョンからのフレーズをサンプリング。下敷きとなっているJunior / Mama Used To Sayの華麗極まりないベースライン、印象的な金属質のスネア、愛着深い煌びやかなウワもの。全てが完璧に融合しており、少なくともこの曲が流れている4分間は私にとって至福の時間。

Teddy Rileyの壮絶且つ完璧な仕事。

どことなく微笑ましいPVも好感が持てる。R.I.P. Heavy D

 

以上がベスト10でした。まだまだ紹介したい曲があるのですが正直キリがないので厳選バージョンで挙げさせて頂きました。

全国のTeddyフリークの皆さんの「No.1」は何でしょうか?

 

さて、実はTeddy Rileyの本当の凄さはスロウな楽曲の中にも存在し、これがまた凄すぎるわけなんですが、それはまた別の機会に紹介するとします。

※今回のNew Jack Swing編で、BlackStreetが出てこなかったのはその辺りの事情がある訳です。

 

では今回はこの辺で。

 

※11/30、Teddy Riley 「MID~SLOW編」アップしました。

ted-di28.hatenablog.com